2025年01月15日
冷えと「食べ過ぎ」の関係

えっ?
って思いましたか。
そうなんです。
冷えが体に入ることと、食べ過ぎてしまう困った状態には関係があることが多いんですよ。
健全な空腹感からの食欲ではなく、空腹なわけでもないのについつい食べてしまうことってありますよね。
ここらでやめておいたほうがいいと思いつつ、そこを通り過ぎてもダラダラ食べてしまう、、、
そんな時って、胃の調子はどんな状態だと思いますか。
いっぱい食べられるのだから好調?
でもどうでしょう。
体感的には重さやスッキリしない感覚がありませんか?
そうなんです。
空腹でもないのに食べてしまう時、胃は調子を崩しています。
胃が調子を崩す理由は色々あります。
暴飲暴食や疲労が原因なこともありますが、ストレスがからんでいる場合も多くあります。
そして今日のテーマ、冷えが原因であることも意外と多いんです。
冷えが足から腰に入ってくることで骨盤が気持ちのいい弾力を失い、ねじれて固まってくると、そこから胃の働きも落ちてきます。
※前回紹介した『親指と人差指の交わるところを押し開く』ツボ押しは、骨盤の弾力を取り戻していくのにとてもいい方法です。
胃の働きがにぶくなると、健全な空腹感が起きず、けれど胃を満たしたい感覚が生まれます。
そして空腹から食べているわけではないので、終わりどころが見つからないのです。
そこで食べ過ぎると明らかに体調が崩れてきます。
私も数しれず経験してきました。
(ここでさらに食べたら絶対具合悪くなるよな)とわかっているのに、そういう時はズルズルと食べてしまうものです。
そして、予想通り体調がはっきりと悪くなります。
頭痛や倦怠感、風邪も引きやすくなりますし、便秘や下痢や生理痛がひどくなる人もいます。
風邪でもないのに鼻水がいっぱい出てくる時も、胃の不調からの場合があります。
さて、ではどうするか。
(私は最近変な食べ方しているな。しかも食べたあとの充足感も幸せ感もない、、)
そう感じたら、できる人は思い切って食を軽くして下さい。
軽くするのね。じゃあ菓子パン1個にする!とか、そういうのはダメ。
お粥に梅干し。
これが、ここまでの経験から思うベストの食事です。
丸一日か二日、3食できたらいいですが、難しかったら昼は消化のよい普通食をよく噛んで食べて、朝晩をお粥にする。
二日も続けたら、たいていは胃が休息を取れたことで調子が整ってきます。
そして、そこに加えてやっていただきたいのがツボ押しです。
まずは前回紹介した、親指と人差指のV字の交わるところを押します。
次に今日の図の場所(足の中指と人差指のつけ根=胃に関係する場所)を押して下さい。
痛いかもしれません。
ゆっくり圧を入れていって、痛いっ!と思ったら、そこから少し力を抜いたくらいのところでじっくり気がすむまで押して下さい。
胃に効いて、過食の欲求も和らぎます。
入浴前にやってから湯につかると体も温まります。
ここまで来たらあと2箇所紹介するので、こちらもぜひやってみてほしいです。
一つはは中指と薬指のつけ根。
ここは泌尿器系に関係する場所です。
膀胱や腎臓に冷えは大敵です。
そして薬指と小指の間。
ここは胸や頭の固さを和らげてくれます。
緊張を和らげ、深い呼吸を取り戻します。
どちらも入浴前に押してから、湯船でゆっくり温まって下さい。
痛いところは特に念入りにやって下さいね。
前回今回と、合わせて4箇所のツボ押しを紹介しました。
毎晩4箇所をじっくり押してから、お風呂に浸かってみてください。
今日のテーマの『食べ過ぎ欲求』を和らげるだけでなく、からだ全体がくつろいで、いつもより寒さもつらくなくなりますよ。
◎そらでは、経絡を使った(鍼や灸を使わない)やわらかな施術のほか、ソフトなタッチでの内臓調整、隔膜の調整もやっています。
たいていの肩こりや腰痛はお腹の中の状態を整えると楽になっていきます。
気になった方はどうぞ声をかけて下さいね。
お待ちしております^_^
Posted by そ ら at
21:11
2025年01月12日
寒い日はここを押してからお風呂に入ろう

寒い日シリーズの続きです。
足の絵、下手くそでごめんなさいm(_ _;)m
右足です。
そして矢印で示した黒丸のポイントが、今日オススメする『太衝』というツボです。
『太衝』は親指の骨と人差指の骨をたどっていって、それらが合わさるところの凹みにあります。
合わさり目のところなので、V字が一番狭くなっているところになります。
手の親指で狭いところを押し開くようにして、気持ちいいくらいの圧で吐く息に合わせてゆっくり押して下さい。
『太衝』は、寒い冬にとても助けになるツボです。
お風呂の前にじんわりじんわり気持ちいい程度にひとしきり押してから、服を脱いで入浴して下さい。
冷えがきつい人は念入りに押して下さい。
その晩に体が温まっているだけでなく、続けることで冷えにくい体質を作っていくというありがたい効果があります。
そしてそして!それだけではありません。
『太衝』は女性にとって嬉しい効果も色々あるツボなんですよ。
生理前の不調やイライラ、生理中の痛みやだるさ、生理不順などの女性特有の症状の緩和、更年期の不調や感情の不安定さにも効果があると言われています。
また、頭痛やめまい、のぼせ、耳鳴り、難聴、目の疲れなどの緩和にも役立つそうです。
う〜ん、、、
なんかもう、ほんとうにありがたい。
『太衝』は肝経のツボなので、肝臓の健康にとってもいいツボですし、肝臓が元気になれば全身の疲労もやわらげてくれることが期待できます。
とまあ、いいことだらけのこのツボ。
もし自分に当てはまることがあるならば、「今日も一日おつかれさま〜」とねぎらいながら押してみて下さい。
機械的に押すのと気持ちを込めて押すのとでは効果はハッキリ変わってきますよ。
ほんと!
【そら】では鍼や灸を使わない、経絡やツボを使った施術もやっています。
ツボをつなげて優しく揺らすだけで、固まっていた腰がふわふわに和らいだり、キリキリと痛かった胃がホッと一息ついたりします。
興味のある方はどうぞ気軽にお声かけ下さいね^_^
Posted by そ ら at
21:04
2025年01月10日
寒い日は首を温めよう!

寒い日が続いていますね。
皆さんお元気ですか?
内地の人からしたら沖縄の寒さなど大したことがないと思われるかもしれませんが、いえいえとんでもありません。
寒い地域の人は熱を逃がさないことに長けた体をしていますが、暖かい地域の人は逆に熱を逃すことに長けた体をしています。
つまり同じ気温でも、北の人と南の人とでは体感は全然違うということです。
私のように元ナイチャーであっても、3年暮らせば大抵はその土地の体になります。
しかもやっかいなことに沖縄の冬はところどころにやたらと暖かい日を挟んできます。
そうなると熱を発散する必要が出てくるのでなかなか冬仕様の体に切り替わることができません。
暖かい昼間の後の日没後の冷え込みや、暖かい日の翌日やってきた寒さには、ことさら注意と備えが必要です。
対策をしましょう^_^
冬養生にも色々ありますが、今日は手っ取り早くて効果的なことをお知らせします。
ずばり!首と名のつくところを温めましょう。
よく言いますよね。
手首、足首、首。
これはいつも外されてますけど、乳首も絶対冷やさないで下さい(笑)
首と名のつくところを冷やすと、体の芯が冷えるのだと言います。
逆にこれらを温めると体の芯から温まるので、効率よく冷えを防止することができます。
首にふわっと何かを巻いたりアームウォーマーやレッグウォーマーを着けたりしてみると、ちょっと驚くくらい温かくなりますよ。
車にワンセット置いておいてもいいですね(^o^)
次回からは冷えが気になる時に使いたいツボ押しのやり方や、手浴足浴のお話などもしていきたいと思います。
それではまた!
Posted by そ ら at
21:13
2024年12月29日
年末年始のお休み

2024年もあと3日。
最後の最後までめいっぱい忙しい方もいらっしゃることでしょう。
どなたもどなたも、今年も一年本当におつかれさまでした!
今年は10月に急遽、東江のビルで営業ができないことになり、ご存知の皆さまにはご心配をおかけいたしましたm(_ _)m
そこからお部屋探しが始まり12月1日にはお引っ越し、2日には世冨慶で新規オープン。
思いがけない引越しは慌ただしくもありながら、ここまでの自分を振り返り今を見つめ直すいい機会になりました。
今となっては、その機会をくれた退去宣告に本心感謝をしています。
なにがあってどう転がるか、人生わからないものですね。
引き続き足を運んでくださる皆さまには、声を大にして言いたいです。
「ありがとうございます!」
ここまでに培った様々なものを大切に咀嚼し続けながら、常に毎日を新鮮な気持ちでお一人お一人と向かい合っていきたいと思っています。
私が一人相撲するのではなく、お客さまと一緒により心地のよいおからだ、より心地のよい毎日に向けて模索していきたいです。
年末年始は12月30日〜1月3日までお休みいたします。
新年もどうぞ、よろしくお願いいたします^_^
Posted by そ ら at
16:43
2024年12月15日
料金について

今日の21世紀ビーチ。
動画をアップしたかったのだけど、ここからは無理なのかなぁ。
広々として、そこらに散らばるみんなが和やかに心地よさそうで、気持ちよかったな。
今日は料金について書きます。
『そら』は2005年に出張整体としてスタートしました。
その頃は時間で施術料金を分けていて、30分3千円、90分4千円、120分5千円でした。
この頃はリラクゼーション的要素が大きかったですね。
2010年から東江のビルの3階で店を始めるのですが、そこからも同じ料金形態が続きます。
それを2020年くらいに時間制を取り払いました。
治療的な要素が大きくなってきたため、時間でくくることが不自然になってきたからです。
1施術につき4千円。
だいたい、時間にしたら入店からお帰りまでに90分くらいを費やすことが多かったです。
そして現在。
12/2に世冨慶に越してきてから、料金形態が4年ぶりに変わりました。
基本的に1施術につき5千円とさせていただきました。
時間の目安としては入店から退店までで90分くらい。
ただし継続したご利用の方々に対しては、1回につき4千円で施術を提供させていただいています。
『そら』にいらっしゃるお客さまには、つらい症状が治まった後も定期的にメンテナンスに通われる方が多くいらっしゃいます。
そうすることで良いコンディションを保つことができますし、よもや何かが起きた時にも早めの対処ができます。
頻度はそれぞれで、毎週いらっしゃっている方もあれば、2週間に一回でしたり1ヶ月に一回の方もいらっしゃいます。
こうして定期的にお体を見させていただく方々に対しては、継続したメンテナンスを続けていただけるためにも料金のご負担が少しでも軽くなるようにいたしました。
あなたがもし初めて来てくださったお客さまだとしたら、初回は5千円いただきます。
もしその後1ヶ月以内(きっちりではないです。だいたい1ヶ月くらい以内)にご来店下さった場合には、次回は4千円の施術料金をいただきます。
「たま〜に、来たい時に来たいな」
というあなた。
もちろん大歓迎です!
どうぞいらして下さいね。
もしわからないことがありましたら、電話やSMSでのお問い合わせの際、遠慮なく聞いて下さい。
お問い合わせお待ちしております(^o^)丿
Posted by そ ら at
14:04
2024年12月10日
アクセスおよび駐車場について



世冨慶のお店での営業が始まって1週間。
来てくださったお客さま方からは「落ち着く」「なつかしい感じ」「このまま泊まっていきたくなる(笑)」等々よい反応をいただき、ほっとしています。
そういう私も、場と自分と施術がしっくりいけている感覚があり、この場所に来てよかったなとしみじみ思っています。
東江の店も大好きでした。
でも宙に浮いて足下にはわさわさと常に人々が動いている環境(商業ビルの3階)と、緑多く静かな環境且つ地面に近い場所に立っているのとでは、違っていて当たり前なのだろうと、あらためて実感しました。
この機会、この場所との巡り合いに感謝です。
さて、今日のお題『アクセス』と『駐車場』です。
①58号線からいらっしゃる場合
『世冨慶』の信号を東方向に向けて曲がり329号線に入ります。
少し走るとセブンイレブンが右手にあります。
セブンを過ぎた次の、右に入る道(角に『オキハム』の大きな看板があります)を入るとすぐ、ナナメ左前方に白い3階建ての『安里アパート』が見えます。
②辺野古方向からいらっしゃる場合
『世冨慶』に向けて329号線を進み、東道路の出入口(世冨慶ICの信号2つ)を過ぎたすぐの左手に『オキハム』の大きな看板が見えます。
そこを左に入るとすぐ、ナナメ左前方に白い3階建ての『安里アパート』が見えます。
③東道路を抜けていらっしゃる場合
東道路を降り、信号を『世冨慶』の信号の方向(海の方向)に曲がります。
すぐに左手に『オキハム』の大きな看板が見えます。
あとは②と同じくです。
駐車場は、安里アパートの正面に広々とあります。
特に個別の駐車場所は決まっておらずオープンですので、空いている場所に駐車してください。
『そら』は102号室てす。
では、お会いできる日を楽しみにお待ちしております。
Posted by そ ら at
15:04
2024年12月04日
お引っ越し完了しました!
昨日までは引越し荷物のダンボールを横目にベッドのあるお部屋に進んでいただいていましたが、今日からはそれもなくスッキリした状態でお客さまをお迎えしています^_^
以前よりも静かな環境になったので、皆さまにも落ち着いてくつろいでいただけるのではないかな〜と思っています。
東江の時には『お店』という感覚でしたが、今回は古いアパートであることや畳のお部屋があることで、なんだか60歳にして新しく一人暮らしを始めたような気分です♪
以前よりも静かな環境になったので、皆さまにも落ち着いてくつろいでいただけるのではないかな〜と思っています。
東江の時には『お店』という感覚でしたが、今回は古いアパートであることや畳のお部屋があることで、なんだか60歳にして新しく一人暮らしを始めたような気分です♪

Posted by そ ら at
16:15
2024年11月30日
明日、東江から世冨慶に引越します

ものすごく久しぶりのブログです。
パレス東江での『そら』でお時間を共にさせていただいたクライアントの方々に、あらためてここでお礼を言わせて下さい。
ここまで本当に、どうもありがとうございましたm(_ _)m
思い出深いこの場所ではありましたが、事情があり明日お引越しをすることになりました。
12/2からは世冨慶441-1安里アパート102号室にて、心新たに皆さまと向かい合っていきたいと思っております。
これからも何卒よろしくお願いいたします。
新たなスタートにあたり、これからは女性の方に向けた整体をやっていきたいと思います。
今回、チラシも作りました。
今の思いを文面に載せましたので、もしよかったら読んでみて下さいね(^o^)丿
(以下チラシの文面↓)
患者様のお悩みに時間をかけてじっくり寄り添う、女性のための整体院です。
ライフステージの変化と共に現れる、女性のお体のお悩み。
こりや疲れ、つらい痛み症状、便秘、頭痛、睡眠のお悩み、生理のお悩み、更年期のご不調、閉経以降のお体への不安、、、
今よりも元気にのびのびとした毎日を送っていくためのサポートをさせていただきます。
あなたのお体のお悩みをお聞かせ下さい。
施術は治療歴19年の女性整体師がいたします。
同じような症状であっても、その原因は一人一人違います。
ていねいなカウンセリングと、心地よく穏やかな施術を通して、解決への道筋を一緒に探していきませんか。
◎完全個室/完全予約制/一日四名様限定(土曜日は三名様)
◎施術料金/5000円(継続したメンテナンスの場合は4000円)
◎入室から退室まで、90分ほどのお時間をご用意下さい。
※一人治療院のため施術中はお電話に出られません。留守番電話またはSMSにてメッセージを残していただけましたら、のちほどお返事させていただきます
Posted by そ ら at
21:37
2020年05月06日
明日より営業再開いたします

こんにちは!
何事もなかった時には当たり前に思えていた“昨日と変わらぬ明日”ということが、実はどんなに有りがたいものだったかと、最近よく感じます。
そして、今ここにある様々なことに対しても、改めて「ありがとう」と感じることが多くなりました。
さて、いよいよ明日より営業再開です。
この数日は毎日再開準備をあれこれとやっていました。
あれこれ考えるのが8割、行動するのが2割かな(笑)
何をどうしたら、お客さんが安心することができるだろうか。
安心な中でのくつろぎは、どう提供することができるだろうか。
明日以降も、改善点があったら取り入れながらやっていきたいと思います。
お店のセッティングに関しては、こんな感じに試行錯誤しつつの進行なのですが、施術面はとてもクリアです。
1ヶ月弱仕事から離れていた(身内のケアは毎日していましたが)ことで、施術家としての初心に帰ることができました。
この数年『治すこと』にやっきになっていた自分の姿も、はっきりと見えました。
『治すこと』にやっきになるということは、言葉を変えたら『私があなたを治してあげたい』ということになります。
なんか違って来ちゃっていたよね。
『私が』治すのではない、
『あなたが』生き生きとした状態を取り戻していく過程に、サポートとして私が関わらせてもらう。
それが私の望むありかたです。
そのことを思い出しました。
忙しく走り続けていた間、それがまるでわからなくなっていたわけではありませんでした。
実はチラチラと聞こえていたのです。
でも、いったん違う方向に走り出してしまっている自分を立ち止まらせることができませんでした。
『私が治す』というやり方で喜んで下さるお客さん方も多くいらっしゃると、その線でさらに高めようと、欲もわいてきていたというのが正直なところです。
今回コロナでの休業がはさまり、走ることをやめ、立ち止まってみることができました。
本当によかった。
明日から、あらためて「よろしくお願いいたします!」
Posted by そ ら at
17:15
2020年05月02日
自分にふれる

おうち整体、第十三回です!
ここ名護市は朝からずっと雨です。
しかもけっこうな大降りが続いています。
朝の散歩を日課としているのですが、今日は無理っぽいので、部屋でエクササイズしていました✌️
「おうち整体」では緊張をとくことをメインに連載していますが、ちょっと息が上がるくらいの運動もスッキリして気持ちがいいです。
コロナ疲れ、コロナ太り解消によさそうなエクササイズがスマホから色々見られますよね。
最近お気に入りなのは竹脇まりなさんのエクササイズ。
初めてやった「ストレス解消3分間全力パンチ」がすっごく気持ちよくて、それ以来色々やってます✨
さて、スッキリしたところで今日のお題にいきます。
『 自分にふれる 』
今まで「おうち整体」を連載してきました。
呼吸を入れたり血流を上げたりエネルギーを取り戻したり、そしてほっとする心持ちになれたり。
そういったことのお手伝いになれていたら嬉しいです。
実際にやってみた方の中には、今まで感じていなかった感覚を自分の内側に見つけた方もいらっしゃるかもしれません。
日頃忙しく過ごしていると、四六時中一緒にいるのにもかかわらず、自分の体を感じることは難しくなってしまいがちです。
自分の呼吸も、そこで起きてくる感覚も、普段は意識することがあんまりないのではないかしら。
「整体」は、しばし立ち止まってそれを感じるところから始まると私は思っています。
ノージャッジで、今の自分を感じてみる。
それができたら御の字。
走りすぎていた自分を感じたなら、
強ばった背中を感じたなら、
固くなった頭を感じたなら、
突っ張ったままの膝を感じたなら、
その後の自分への意識は、それ以前とは少し変わっているはず。
そして、今の体を感じたならば、体はおのずと変わっていきます。
その時、自分に触れているあなたが「ノージャッジ」であることがとても大切だと私は思っています。
私たちは日々さまざまな評価にさらされて生きています。
子供の頃から、大人になった今も。
もちろん外側からのジャッジもあります。
けれど、一番手厳しいのは内側からのジャッジ。
そう。
自分自身によってなされるジャッジではないでしょうか。
もっと頑張れるはず。
もうちょっと踏ん張れよ。
前向きになれよ。
なんでそんなことできないんだよ。
弱音を吐くなよ。
そういったことを、しばし置いておいて、ただあるがままに自分に触れてみて下さい。
いいも悪いもなく、誉めもけなしもせず、ただ今の自分に触れてみて下さい。
昨日頭と顔にやったように、包んで寄り添うように。
ハグをするのでも、ぎゅっと抱きしめられたい時もあれば、ただ静かに包まれていたい時もあるはず。
もし今あなたが静かなハグを必要としているのなら、自分をそうして静かに包んでただ寄り添ってみて下さい。
ぎゅっとしたい時には体を動かすエクササイズもいいかも☺️
さて、最近の日常の中で私たちが一番自分で自分に触れている部位はどこだと思いますか?
もちろん全員一緒ではないでしょうが、次にあげる場所だなっていう方は多いのではないかしら。
それは、手です。
手洗い、してますよねー️
この人生の中で、これほど手を洗ったことがないってくらい、毎日手洗いしているのではありませんか?
私もです。
で、今日思ったんですが、これだけ毎日山ほど(しかも時間をかけて)手を洗っているのだから、これを機械的にやってしまったらもったいないな、と。
コロナ感染予防には2分間の手洗いが推奨されています。
2分あったら、ていねいに一本一本の指や爪、手のひら、指の股、手の甲、手首を感じて味わうことができます。
手洗いを始める前に、まずはいつものゆったりした呼吸を一回でいいのでやってみましょう。
蛇口をひねる時の、伝わってくる感触。
水の音、触れる触覚。
しゃぼんのやわらさか。
ふわっと鼻腔に届くせっけんの香り。
滑らかにすべる手ゆびの感覚。
洗っている間も、感覚を雑に流さないで味わってみると…
なかなかこれが、馬鹿にならないほど心地よかったりします。
出先では落ち着いてできなくても、おうちに帰ったらぜひ試してみて下さい。
石鹸とタオルにちょっとこだわると、さらに手洗いが心地よくできますよ。
触り心地のいいふんわりしたタオルにフィニッシュで抱きとめられると、
あぁ~ ただいま~
って気分になります。
おうちに、ただいま
自分に、ただいま (*´ω`*)
それではまた~
Posted by そ ら at
15:18
2020年05月01日
顔の緊張をほどく

おうち整体、第十二回です!
今日は7日の再開に向けて、「そら」のリニューアルをやっていました(^o^)/
皆さんが使うマッサージテーブルも、ホームセンターで買ってきた透明ビニールシートを敷いて、毎回除菌消毒ができるようにしましたよー。
木のぬくもり、布のぬくもりを「そら」では大事にしてきたので、ビニールやらペーパータオルやら紙おしぼりやらに交換しながらも不本意感が拭えなかったのですが…
気持ちを切り替えることにしました✨
「そら」は皆さんに安心して休まっていただくことを願ってやってきたのですから、今やっていることも、それと同じく“安心して休んでいただく”ためのセッティングなんだ!
そう思って、着々と準備を進めたいと思います。
さて、今日のおうち整体は、電話相談で増えてきている内容から『顔の緊張をほどく』と題してやっていきたいと思います。
電話相談では、ぎっくり腰や肩首の痛み、ぎっくり背中などなど、色々お問い合わせをいただいています。
最初のうちはそういった急性痛の相談が多かったのですが、最近は呼吸の苦しさ、不眠などのストレス症状からの相談がちらほらあるようになりました。
目の下のピクピクする痙攣が収まらない、顎関節の痛みが悪化している等のSOS もこのところ続いてありました。
そこで、今日は頭や顔に自分の手で触れて、緊張をやわらげる方法をお話したいと思います。
ちょっと一緒に、緊張というものについて考えてみましょう。
私たちに今要求されていることは、注意深くあることです。
そして、注意深くあることと緊張することとは、本来別物なのだということを思い出して欲しいのです。
仕事の上でも、スポーツでもダンスでも、試験でも、緊張はパフォーマンスを下げてしまいます。
ミスをしやすいのも、緊張していたり焦っている時が多いですよね。
肩に力が入ってガチガチの時というのは、力が入っているがために繊細な動きができなくなってしまいます。
頭も柔軟にまわらないし、体の連動もうまくいかず、動きも大ぶりになってしまう。
力が入った状態が続けば、当然心身は疲弊してきます。
そんな時には、顔もやっぱりガチガチに強ばっていることでしょう。
私の仕事でも、力が入ってしまうとお客さんから受けとる感度も、湧いて出る勘もにぶってしまいます。
でも、それを感じてふっと力を抜くと、本来の感覚が帰ってきます。
余計な力が抜けるとパフォーマンスが上がるだけでなく、疲れにくくなります。
頭も、体も。
まだまだ続きそうな今の世の中の状況の中で、いかに緊張で強ばらずに、注意深くありながらもしなやかでいられるか。
疲弊せずに暮らしていく、微力ながらもそのヒントに「おうち整体」がなってくれたら嬉しいです。
一日の終わり、自分をほぐして健やかな眠りを手に入れましょう
「顔の緊張をほぐす」
今からレクチャーする内容にとりかかる前に、全身をゆるめることをやっていただきたいです☝️
今までにご紹介した『肋骨と肺』『基本の操体1~3』『リラックスしたぃぃぃぃ!①②』の中から、今の自分にとって心地よさそうなものを選んでやってみて下さい。
それから頭と顔に触ってみると、いきなり触るよりもずっと効果は上がります。
よろしいですかー
では、まず頭から触れていきます。
口もとをゆるめて、顎を軽く引いて下さいね。
体を先にゆるめた後ですと、手のひらも温かくなっていると思います。
もしまだ冷たいなーと思ったら、頭に触れる前に両方の手のひらをよーくこすり合わせてあっためて下さい。
リラックスする状態で楽に腰かけて、温かい両手のひらを頭のてっぺんに重ねて置きます。
指と指が軽く重なるくらいの感じです。
ふわっと、重さを感じないくらい優しく置きます。
では、目を閉じて、ゆっくり3呼吸して下さい。
初めは「手で触れている」感覚かもしれませんが、もし「触れられている」感覚を頭に味わえるようならば、それを味わってみて下さい。
「触れている」と「触れられている」は、だいぶ違うように感じられると思います。
…ていねいに口から吐いて…吐ききったら自然に入るだけを鼻から受けとります…
三回呼吸を味わったら、両手のひらを重ねたまま少しだけ後頭部のほうにずらします。
さっき人差し指があったあたりに、今度は小指が来るくらいです。
そこでまた3呼吸。
触れられている感覚を味わいながら、ていねいに息を吐き、吐ききったらまた自然に入るだけを受けとります。
今の繰り返しを、少しずつ手のひらをうなじに向けて降ろしていきます。
手の大きさ、頭の大きさにもよりますが、頭頂を1回目としたら4回目くらいに首を包み込むような感じになると思います。
首の時も、やわらかく両手のひらで包むようにして、今までと同じように味わいます。
今度は(頭があずけられるようならば)イスの背もたれに背をあずけるか、仰向けで寝ます。
両方の手のひらを、両目の上に置きます。
重さが感じられないくらいに、ふわっと乗せて下さいね。
今回も口もとは軽くゆるめておいて下さい。
手のひらは大きいので、目だけでなく頬も包まれていると思います。
指先は眉やおでこに触れていると思います。
そのまま「触れられている」感覚を味わいながら、起きてくる呼吸に身を任せます。
味わいたいだけ、味わって下さい。
次に両手のひらで顎を包みます。
これも、ふわっとです。
中指の先が耳たぶの前にくるあたりを目安に、顎のラインに寄り添わせるようにします。
ここでまた「触れられている」感覚と、起きてくる呼吸を味わいます。
味わいたいだけ味わったら、これでおしまいです。
しばし、ぼけーっと余韻を味わってみましょう。
静かに触れていると、触れられている場所に微細な動きが感じられてくることがあります。
それは、あなたの内側から起きている自己調整です。
さまたけず、動きの上に手のひらが浮かぶようにして感覚を味わって下さい。
ただし、その感覚を探さないこと。
探さないこと。
何かを見つけようとしないこと。
起きてくることを、ただそのままに味わうことが大切です。
いかがでしたか?
それではまた☺️
Posted by そ ら at
18:11
2020年04月29日
営業再開についてのお知らせ

「そら」をどのタイミングで再開するか、悩みました。
休業のきっかけになった家族(ショートステイで利用していた老人施設で4/12にスタッフのコロナ感染が確認された)は、幸い何事もなく元気で暮らしています。
今週末には、保菌期間の目安といわれる3週間が経過します。
5/7(木)から、お店を再開することに致しました。
お客様にも協力していただきながら、できる限りの安全対策をしつつの再開です。
短期間の異常事態ならば、その間おのおのでなんとかしよう!でいいかもしれませんが、どうやらまだまだ事態は終息しそうにありません。
常とは違う状況の中で、疲弊している方も少なくありません。
普段なら病院や整体院に行くところを、我慢して過ごしている方もたくさんいらっしゃいます。
電話相談をやっている中で、そのような方々のお話を日常的にお聞きしています。
電話を通してできることも勿論あります。
けれど、(症状の内容にもよりますが)それだけではどうしても限界があります。
浅くなっている呼吸を取り戻し、血流やリンパ、脳脊髄液の健全な流れを取り戻し、免疫力が上がることをサポートする。
本来のバランスを取り戻し、生きやすい体を感じてもらう。
生きる力も健やかさも、本来誰もが持っているものです。
けれど、それが表現できるために、誰かの手が役に立つことがあります。
整体には、そんなお手伝いができると思うのです。
だから再開したいと思います。
痛みに対する治療も健やかさを取り戻すためにはもちろん必要です。
けれど、よもや痛みを伴わなかったとしても、ほっとすること、休まることが今物凄く必要な人たちもいると思います。
整体を訪れる人たちにおける「不要不急」は、見た目や物差しでは測れないと私は思っています。
以下に、「そら」での営業再開にあたっての対策を書きますね。
まずはお店サイドでの対策です。
◎お迎えからお見送りまでの、マスク着用。
◎施術前後の手洗い、うがいの徹底。
◎施術前後の玄関のドアノブ及び、店内の除菌消毒の徹底。
◎使用したタオル、お着替え、目の上に乗せるハンカチ等の全取り替え。
(これは以前からやっていたことですが、念のため書きました。)
◎トイレ(ドアノブ、蛇口含む)の、お客様ごとの除菌消毒。
肌に触れるカバー等は、お客様ごとに交換致します。
手を拭くタオルは、ペーパータオルにて対応させていただきます。
◎お茶、お茶菓子について。
従来は施術前後に温かいお茶(術後はお茶菓子も)を提供させていただいておりましたが、マスクを外しての飲食をおすすめすることは今は慎んだほうがよいと判断致しました。
お帰りの際にペットボトルのお飲み物をお渡し致しますので、お車にお戻りになりましてからの水分補給をお願い致します。
(ご来店時には、ある程度のどを潤した状態でいらして下さいね。)
◎空気清浄について。
かねてより利用しております空気清浄機のフル稼働の他、ティートリー(抗菌、抗ウイルス効果のある精油)をディフューザーにて室内に噴霧させていただきます。
◎換気の徹底。
お客様と次のお客様との間にはじゅうぶんな時間をあけ、換気を徹底させていただきます。
次に、お客様へのお願いです。
◎発熱等、体調に不安を感じられた場合はご来店を控え、必ずご連絡いただけるようお願い致します。
◎店内に入りましたら、まず手指の消毒をお願い致します。
◎トイレをご利用の後は、必ず石鹸での手洗いをお願いいたします。
◎マスク着用でのご来店をお願いいたします。
皆さまには、通常と違うおもてなしに味気のない思いをなさる方もあるかもしれません。
くつろげる場所としての「そら」を大切にしてきた私にとっても、今回の様々な変更は残念なものであります。
ですが、今は「安全第一」を優先したいと思います。
少しでも安心できる体制をとることで、ここで過ごしていただく時間がお客様にとってくつろぐものとなっていただけることを祈ります。
今日はたくさんの、どちらかというと固いお話をいたしましたが……
皆さまにお目にかかれることを、楽しみにしております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
Posted by そ ら at
14:21
2020年04月27日
リフレッシュしたぃぃぃぃぃ!②

おうち整体、第十一回目。
こんにちは!
写真は、我が母の作った手作りマスク。
アマビエ刺繍バージョンです❤️
さて今回は、リフレッシュしたぃぃぃぃぃ!の②です。
前回は胸骨をさすることで胸部をゆるめて、呼吸を呼び込むエクササイズをしました。
今日は、下半身を使って全身の緊張解除を試みてみたいと思います(*・ω・)ノ
今日のテーマを一言で言うならば、
『 こらえ続けている体に、降参することをゆるす 』
です。
現在私たちは、様々な制約のなかで日々を暮らしています。
今は我慢しよう
不自由だけど、耐えて忍ぼう
そして、「緊張を保とう」という声が日常的に聞こえてきます。
もちろん、各自が気をつけるべきことを気をつけることは必要です。
けれど、緊張の持続は生命力を弱らせ、免疫力を低下させることでもあります。
ウィルスも怖いけれど、心が弱っていく、体が弱っていくことも、とても心配です。
うまくメリハリをつけて自分をリラックスさせてあげられている人には、今からご紹介するエクササイズは必要ないかもしれません。
逆に、目に見えぬ緊張の持続でまいっているかも……と思う方には是非試してもらいたいです。
今からレクチャーするエクササイズでは、いったん体に緊張の持続を体験してもらいます。
具体的には仰向けで足を上げ続けるので、腹筋がプルプルすると思います
そして、「もうこれ以上無理だーっ」というところまで来たら、一気に脱力をします。
その時、足をためらうことなくドサッバタッと落とすことがミソになります。
不安や忍耐から生ずる足の硬さを抜き、エネルギーを取り戻します。
今日は「バージョン1」と「バージョン2」をやります。
「バージョン2」が本番で、「バージョン1」はその準備になります。
ですが、「バージョン2」がキツイな、という方は無理をせずに「バージョン1」だけをやって下さい。
それだけでも効果はあります。
では、「バージョン1」いきます!
まずは仰向けに寝ます。
畳くらいの柔らかさがあればOKですが、それだとつらい方はフワフワ過ぎないマットの上でやって下さい。
両手は体の横に、手のひらを上にして休ませます。
次に両足を天井向けに上げて下さい。
膝はピンと伸ばさずに、軽く曲げます。
軽く曲げるくらいじゃ90°上がらないよっ、という方は90°上げられるくらいに膝を曲げてOKですよ
これで最初のセッティングができました。
ここから動きます。
まず、両方の膝から下を脱力します。
すると、ストンと膝から下が落ちてカカトがお尻にぶつかると思います。
(太ももは90°のままです。)
落とす時はちゅうちょせずに、ストンっと落としちゃって下さい。
「バージョン1」は、脱力する感覚を楽しむのが、うまくいく秘訣です♪
次に股関節から力を抜きます。
すると今度は両方の足の裏がドスンっとマットに着地します。
この時も何のストップもかけずに、思い切りよく落ちて下さい。
お次は、両足一緒にスバっと勢いよく伸ばし切ります。
これが一連の動きです。
ストンっ!ドスンっ!スバっ!
リズミカルに、繰り返したいだけ繰り返して下さい。
初めはなんとなくぎこちなくてもOKです。
ちゅうちょしないこと、思い切りよく投げ出すことをやっているうち「なんか気持ちいい!」と感じられてきたら、しめたもの。
自分のリズムで、気持ちよくできる間続けます。
飽きてきたり疲れてきたらお仕舞いにしましょう。
これだけでも、足の強ばりはだいぶ抜けていきます。
そして、両足に活気が甦ります。
しばし大の字で、エネルギーが全身に伝わっていくのを味わってみましょう。
では、次は「バージョン2」です✨
さらにパワーアップしますよ。
さきほど、「バージョン2」がキツい方は「バージョン1」だけにして下さいと書きました。
この場合のキツさには、腹筋がプルプルすることは当てはまりません。
プルプルは思う存分して下さい。
ただし、それ以外の痛みや不具合を感じるような場合には、すぐにやめて下さいね。
「バージョン2」も仰向けで始めます。
両手は、今度はお腹の上に乗せて下さい。
これは、今からの動作を腹筋を使ってやってもらいたいからです。
ちゃんと腹筋が使えることを手から感じることで、他の(例えば腰)に負担をかけないでやることができます。
お腹に両手を乗せたら、足を60°くらいまで上げます。
膝は軽くゆるめる程度に曲げて下さい。
さあ!
ここで、耐えられる限りこの体勢をキープします。
ここで一つ注意点があります☝️
足を上げている間、腰と畳(マット)の間に隙間を作らないで下さい。
もし隙間ができていたら、ぐっと腰を押しつけて隙間をつぶして下さい。
これはあなたの腰を守るためです。
隙間のある状態でやると腰に負担がかかってしまいますが、隙間を空けずに足を上げたら、負荷は腹筋にかかります。
では、しばし60°キープです。
限界まで頑張って下さい。
(この、頑張って耐えている時間は、今の日々を暮らす私たちの状態にもかぶるかもしれません。)
どうですか?
腹筋がプルプルしてきましたか?
限界に近づいてきましたか?
限界点は一人一人違うので、自分が限界と感じたら、限界です。
限界だーっ!もう無理ーっ
そう感じたら両手を腹から下ろして足をいったん90°に上げて、間髪いれずに「バージョン1」を一回だけやって下さい。
ストンっ!ドスンっ!スバっ!
思いっ切りやっちゃって下さい。
あとは、しばし大の字……
入ってくる呼吸や体の感覚を味わって下さい。
知らず知らずに蓄積していた強ばりが抜け、代わりに力強さが目を覚ますのを感じるかもしれません。
チリチリするエネルギーを両足に感じるかもしれません。
のどや胸のつかえが取れて、大きな呼吸が起きて来るかもしれません。
どうぞお試しあれ!
おつきあい、ありがとうございました☺️
Posted by そ ら at
18:38
2020年04月25日
リフレッシュしたぃぃぃぃぃ!①

おうち整体、第十回目。
コロナで休業、休職、休学中で、おうちにこもっている方が多くなっている今日この頃。
買い物にもなるべく出かけず、親しい人たちとも極力会わず、家の中にばかりいると…
だんだん気持ちが落ちてきてしまったとしても、全然おかしいことではありません。
あぁぁぁぁぁ!!
リフレッシュしたぃぃぃぃぃ!
そんな悲鳴が聞こえて来そうです( 。゚Д゚。)
今までのブログでも触れてきましたが、ストレスにさらされると体は固まってきてしまいます。
そして、手始めに固くなってくるのが胸や背中です。
胸の中心にある胸骨。
そこから生え出るようにして背中にまで至る肋骨。
背中の中心にある胸椎(背骨の、胸の裏側の部分)。
ここいらへんが固まってくると、呼吸が浅くなります。
そうなると新鮮な酸素が少ししか受け取れなくなり、二酸化炭素もしっかり吐き出せなくなります。
深い呼吸は横隔膜の運動と共にあるので、そこの振幅が狭くなれば、横隔膜の動きによって活性化されている内臓たちの働きも落ちてきます。
さらに、呼吸は自律神経系の健やかさとも関わっているので、こちらにも影響が出てきます。
ここまで書くと、なんだかマイナスの話ばかり聞いて気がめいってきてしまうかもしれませんね
でも考えてみて下さい。
呼吸が浅くなることでこれだけまずいことが起きるのならば、逆に呼吸が豊かにできるようになれば、いいことがたくさん起きてくるということなんですよ☝️
ストレスに押しつぶされないためのキーワードは、『 呼吸 』です。
つまり、呼吸の上がることや呼吸が入ってくることを気分よくできるならば、それが散歩でもダンスでも歌を唄うことでもいいわけです✨
今からご紹介するのは、今書いたようにアクティブなものではありません。
静かで、けれど人によってはかなり強力なリフレッシュ効果があります。
では、今から呼吸を呼び込むエクササイズをやってみたいと思います
今日はその①です。
これは比較的動きの少ないエクササイズです。
(次回その②は、動きをつけてやっていきますよ♪)
仰向けでやっても座ってやっても、どちらでといいです。
リラックスできるようだったらOKです。
まず、胸骨の位置を探しましょう。
胸骨は体の前面にあって、手でかんたんに触れることができます。
胸の真ん中にあります。
左右の鎖骨の間を触るとへこんでいますよね。
そのへこみのすぐ下から胸骨は下に向かって始まります。
へこみの下をとらえたら、そのままズズズズズーっと触れた指を下に向けて下ろしていって下さい。
再びへこみますね(みぞおちの上の窪みです)。
そのへこむまでの、今触れてきた部分が胸骨です。
日頃の施術の時でも、ストレスフルな状態な方はここが固くなってしまっています。
悲しさに胸を閉ざす、という言葉がありますが、そんな時も胸骨が固くなります。
ずっと昔のトラウマが、今も胸を固くしてしまっていることもあります。
正確にいうと骨が固くなるわけではなく、そこに関わる筋肉や筋膜が固くなっている状態です。
そのため骨に動きがなくなるわけです。
なので、まずは単純かつダイレクトに胸骨をマッサージしていきます。
マッサージといっても揉んだり押したりはしませんよ。
では、始めますよ。
片手をやわらかく握ってグーを作って下さいね。
作ったら、グーの手を胸と胸の間あたりに当てます。
指の関節部分ではなく、指の平たい部分が平らにあたるようにして下さい。
あてる角度は肩や腕が楽なようにして下さい。
あとは縦方向にグーを往復させて、優しくさするだけです。
力加減は強くならないようにしましょう。 気持ちがいいくらいがいいです。
動かすスピードがあがると体はリラックスできないので、せわしくならないように。
あえて力加減やスピードの目安を書かないのは、あなたの体の心地よさに合わせてやってもらいたいからです。
私は軽く当てて数センチの往復、かつ5秒で10往復くらいが心地よいです(今まで意識せずにやっていましたが、初めて測ってみました)。
ですが、これもひとりひとり違っていると思うので、あくまでも自分の体の感覚に従って下さい。
スタートは胸と胸の間でしたが、少しずつ上や下にずらしてさすり続けてみて下さい。
たいして特に感じないところもあれば、気持ちのいいところ、しばらくさすっていたいところもあるかもしれません。
気持ちよかったり(痛気持ちいいこともあります)、しばらく続けたい感覚があったら、素直にそれに従います。
どれだけやるかも体の欲求に任せます。
ふぁぁぁ~ぁ¨……………
レクチャーしながら胸骨をさすっていたら、あくびが出てきました。
いったん出始めたら、次々出てきます。
涙出てきたー。
あくびが出始めたら、いい感じに緩まってきたサインです。
胸が緩んで呼吸が入りやすくなっています。
あくびによってこめかみや顎関節や後頭部の付け根も緩んできますよ。
そうなると体全体がリラックスしてきます。
あくびって、うまく出せない時がありますよね。
中途半端な不発みたいな時には、なんとも気持ちが悪い。
緊張を緩めたくて体はあくびを起こすのに、うまいことそれができないでいる状態です。
逆に大きなあくびが思う存分できたら、とっても気持ちがいいですよね。
緊張が緩んで呼吸が取り戻されると……
そうです。
呼吸を通して、心身がリフレッシュされていきます
新鮮な酸素が巡り、二酸化炭素が吐き出されます。
内臓が健やかな動きを取り戻し、自律神経も整ってきます。
今の状態で、しばし外気に触れてみましょう。
匂い、味、質感、温度、光…
そこはベランダでしょうか?
窓でしょうか?
空は見えますか?
ただあるがままに、しばしたたずんで、そこにあるものを感じてみましょう。
今日のエクササイズはこれでお仕舞いです。
それではまた!
Posted by そ ら at
16:44
2020年04月24日
いい姿勢ってどんな姿勢?

おうち整体、第九回目。
今日は『いい姿勢ってどんな姿勢?』と題してお話してみたいと思います(^o^)/
私が沖縄に暮らし始めた頃なので30年以上前になりますが、こんなCMがありました。
泡盛まさ○ろのCMだったと記憶しています。
民家の庭で、おばあが頭に泡盛のビンを乗せてカチヤーシーを踊っているやつです。
かなり長い期間やっていたので、覚えのある方もいらっしやるんじゃないかな?
「すごいなあー!」
と、感心したものです。
昨日、ひょんなことから家族とこの話題になりました。
旦那が「あれは、そうとう首が強くないとできないよ」と言い、そういうことではないんじゃないか?と思ったところから、今日のこのブログになりました。
今いるおじいおばあが若かりし頃までは、ここ沖縄でも頭に重いものを乗せて運ぶ姿は、まだ見られていたそうです。
あの頃はみんな、首の力が強かった?
確かに現代人よりずっと体は機能的で強かったとは思いますが、首が強かったから頭に乗せていたのかといったら、そうではないのではないかと私は思います。
じゃあ何かといったら、これ。
「 バランス 」
バランスよく乗せることができたからこそ、背負うより、腕に下げるより、頭に乗せたほうが楽だったのではないでしょうか。
別の言い方をすれば、頭に乗せたものを安定した状態で運ぶためには、体全体が自ずとよい姿勢=バランスの取れた姿勢=一番楽な姿勢になっていたのではないかと考察されます。
例によって、ちょっとイメージしてみてもらっていいですか?
目の前に二本の足で立つ人間の形をしたフィギュアがあるのを思い描いて下さい。
そして、そのフィギュアを立たせてみましょう。
うまくバランスをとらないと、倒れてしまいますよ
人が立つということ事態、なかなかすごいことに感じられてきます。
さあ、では次にこのフィギュアの背中に荷物を背負わせてみて下さい。
どうです?
あっけなく後ろに倒れちゃいますよね。
バランスが崩れるからです。
これが頭の上ならば、上手に乗せることさえできれば、なんとか倒れずにすみます。
ですが、体の前にぶらさげたら前に、右肩にぶらさげたら右に、左肩にぶらさげたら左に、完璧に倒れます。
では、これが実際の人間だったらどうでしょう?
よっぽど重たいものを持たない限りは、背負っても肩にかけても倒れませんよね。
持ちこたえます。
本来なら重量のかかった側にパタリと倒れるはずのものが、無意識の身体操作でぐらつかずに荷物を持つことができているのです。
その時、体には次のことが起きています。
背に重みが加わったら、体は自然と前に少し屈むようになります。
右に重みが加わったら左に、左に重みが加わったら右に、体を倒します。
もちろん足腰も首もバランスを取るためにポジションを変えます。
その時に使われるのが、筋力です。
倒れないために、筋力を使って体はバランスをとっているのです。
なので片寄った使い方を続けていると、筋肉が緊張して、さらには疲労して、コリや痛みの症状が起きてきてしまいます。
「よし!荷物はあちこち持ち替えるようにしよう!」
そうですね。
それ、大事です。
でも、まだ話は続きますよ☝️
今日は姿勢のお話しです。
分かりやすくイメージしてもらうために、荷物を背負った姿をイメージしてもらいました。
じゃあ、手ぶらだったら誰もがノープロブレムでしょうか?
頭に泡盛を乗せて踊れるくらいにバランスが取れていたらいいのですが、たいていの人の場合、残念ながらそこまでのバランスは取れていません。
猫背で顔が前に出ていたり、逆に反り腰になってしまっていたり。
そうなればやっぱり、筋肉には余計な負担がかかってしまいます。
(体の歪みには、側弯もねじれも、複合したものもありますが、今は分かりやすく前後の歪みで話を続けます。)
荷物と違って姿勢の場合は、常に負担がかかり続けるので、慢性的なコリや痛みが発症します
肩こりや腰痛で「そら」にいらっしゃる方の中には、「もともと姿勢が悪いから、そのせいだとはわかっているんですけどね…」とおっしゃる方が多いです。
では、どういうふうに気をつければ姿勢がよくなるんでしょう。
そもそも、いい姿勢ってどういう姿勢なんでしょう?
みなさんは、いい姿勢と聞いた時に、どんな姿勢を想像しますか?
ぴんと伸びた腰や背中でしょうか。
「きおつけー!」みたいな。
姿勢を正せ、と言われたら、そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。
でも、それって難儀ではありませんか?
一時はできても、長らく続けることは無理な感じがしませんか?
いい姿勢というのは、体が楽な姿勢のことです。
一時楽なのではなく、長く続けていても楽なのがいい姿勢です。
「きおつけー!」の姿勢では、体に力が入って疲れてしまいます。
逆に、いつもの猫背や反り腰のほうが楽チンに感じたとしても、長く続けるうちに肩首や背中や腰がしんどくなるのなら、それは楽な姿勢とは言えません。
今まで「そら」では、仙骨を立てるとか、坐骨で座るとか、いろいろ皆さんに姿勢のお話しをしてきました。
それも間違っていないと思います。
でも、たいていの方にとって、それらは長続きしにくいようです。
最近はもっとシンプルにアドバイスさせてもらっています。
「 顎を引く 」✨
それだけです。
それでかなり全身が楽になります。
力いっぱい引くのではなく、軽く引いた感じです。
肩も腰も楽になります。
楽になるということは、いい姿勢になっているということです。
もし今あなたが背中を丸めてこのブログを読んでいたとしたら、いったん立ち上がって軽く顎を引いてから座り直してみて下さい。
どうでしょう?
背中がほどよく伸びていませんか?
顎を引いた状態で、試しに猫背になろうとしてみて下さい。
難しいですよね。
背中も腰も、ぴんと伸びているのがいい姿勢ではないと、先ほどお話ししましたよね。
ふっと力が抜けて、なだらかにカーブを描くくらいが最も自然な、楽な体のありかたになります。
人にはもともと生理的湾曲というものがあって、背中も腰も(それぞれ反対方向への)なだらかなカーブを描くのが自然なありかたなんです。
背中に長い定規を突っ込まれるなんて、言語道断です(古いかな?)。
では、「顎を引く」に戻ります。
いい姿勢を体感してみましょう。
座ってでも立ってでもいいですよ。
まず顔を正面に向けて、軽く顎を引きます。
引きすぎると反り腰になるので、気をつけて下さいね。
次に肩の力、背中の力、腰の力を抜きます。
はい、出来上がり!
カンタンでしょ☺️
もう一つプラスするならば、今の姿勢のまま、両手のひらを頭のてっぺんにぺたんと乗せて、その手を天井向けに頭でぎゅっぎゅっぎゅっと押し上げて下さい。
より安定します。
ちょっと、泡盛乗せた気分です。
どうでしたか?
ふと気がついた時にやってみて下さいね!
それではまた~
Posted by そ ら at
17:36
2020年04月22日
操体法その三

おうち整体、第八回目。
今日は基本の操体法、その三です。
『膝倒し』『膝押し出し』とやってきましたが、いかがでしたか?
操体法の字面を見ると、体操という字がひっくり返った様子から体操的なものをイメージする方も多いかもしれません。
中には、体操のような操体法を教えている先生もいらっしゃいます。
でも、今回ご紹介している操体法は体操ではありません。
自分のやりかたに特に名前はつけていませんが、体操というよりも
(これは瞑想だなあ… )
と、やっていると感じます。
ありのままの自分と一緒に、今ここにいる。
何かを変えようとするのではなく、ただそこに起きてくることに身をゆだねる
さて、今日もやっていきましょう(^o^)/
三回目の今日は『カエル脚』です。
体が冷えたり痛くなったりしないために、マットやお布団の上でやるといいですよ。
寝落ちしても、風邪をひかないですむようにしておきましょう☝️
準備OKですか?
今日はうつ伏せでやります。
うつ伏せ、初めてですね。
手を置く位置は基本お顔の両側ですが、これがしっくりこなかったら自分がいいと感じる位置に置いてください。
お顔は向けやすい方に向けますよ。
次に、膝を片方ずつカエルの脚のように曲げて、曲げた膝を脇の下方向にずずっと引き上げてみます。
膝がマットに着いた状態で、無理なく上がる範囲で引き上げます。
たくさん上げようとしなくて大丈夫ですよ。
☝️今日はこの『引き上げる感覚』を左右で比べて、より心地いいほうで味わいます。
やる時に意識してほしいことを書きますね。
脚を引き上げる時ですが、お顔の向きや手の位置を常に今の自分のベストポジションにして下さい。
右膝を上げる時にやったセッティングが、左膝を上げる時も同じとは限らないからです。
どうでしょう?
左右やってみて、「こっちがいいなあ」という感覚は見つけられましたか?
見つけられたら、心地のいいほうでしばらく味わいます。
じわーっと膝をマットに押しつけることから始めると、それをきっかけに心地よさ探しがやりやすくなることが多いですよ。
同じくじわーっと、わずかに膝が真横に広がっていったり、頭方向に上がって行くのが心地よいこともあります。
膝がどこら辺まで上がってくるかも、体の感覚を聞きながらしっくりくる位置を見つけてみましょう。
手や腕、肩や背中、首や頭、腰も脚も足も、みーんなで味わってみて下さいね。
味わいたいだけ味わったら、脱力して、しばしボケー………っと余韻を味わいます。
今日も、カエル脚をやっている時の私の感覚を書きます☺️
まず、右膝が上がっていくのが心地よかったので、右膝を上げていきました。
気持ちよかったのは80°くらい上がったところでした。
両手は顔の両わきに肘を曲げて置きました。
膝をマットに押しつけるのが気持ちよく、じんわりと味わっていると、膝がマットに押しつけられたまま横(外方向)に広がり、さらに斜め下にわずかに下りていきました。
左右の手のひらはマットを押さえるようになり、恥骨がマットに押しつけられ、左の脚の膝から上はしっかりマットに押しつけられ、膝から下は少し宙に浮いていきました。
それらと同時に顎が胸に着く方向に首が折れ曲がっていき、左のこめかみあたりがマットに押し当てられていました。
首と肩が気持ちいい~
しばらく味わって、脱力。
ふぁ~
こんな感じです。
ちなみに、カエル脚の時の左右の感覚の差が大きかった(片方がやりづらかったとか)方は、試しに最初やりづらかった方をやってみて下さい。
最初よりも楽に上がるようになっていませんか?
今一緒にやった『カエル脚』
その中で探した自分の体のポジションや動きは、「このやり方でも大丈夫だよ」とか「これでもできるよー」というものではないということが、わかってもらえたかと思います。
できるかどうかではなく、やりたいかどうか、です。
操体法に限らず、何においてもこれはとても大切なことだと思います。
今日はこれにてお仕舞いです。
次回は何を書こうかなー
それではまた!
Posted by そ ら at
17:51
2020年04月21日
操体法その二

おうち整体、第七回目。
今日は操体法その二です。
前回は『膝倒し』をやりました。
いかがでしたか?
操体法は、「これをやったら、ここに効く」というような対処療法的なものではありません。
昨日の内容を読んでいただいた方には、なんとなく伝わっているのではないかしら?
ある動作(昨日ならば膝倒し)をすることで、そこから起きた反応が全身に伝わり、そのことによって体全体が調和していく。
もちろん、結果として腰の痛みがやわらいだり、肩こりが楽になったりもします。
ただこれは、全体が調和したことによる結果なんです。
違う言い方をしたならば、調和することができたならば、不具合はやわらいでいくということ。
具合の悪いことを、私たちは「不調」と呼びますよね。
その言葉の通り、不調とは調和できていない状態を指します。
不調とは、本来私たちの中にある調べ(ハーモニー)が、なんらかの事情で乱れてしまっている状態です。
操体法では、快の感覚を手がかりに、乱れた調べを心地よいハーモニーに戻していきます。
「そら」で日頃やっている、クラニオもオステオパシーも、その方本来の調べ(ハーモニー)が取り戻されるのをサポートするものだと考えています。
健やかさを取り戻す鍵は、一人一人の中にあります
「そら」での施術も、今一緒にやっている操体法も、その鍵に触れるための手がかりです。
さあ、今日もあなたの鍵にアクセスしてみましょう!
基本の操体法その二。
今日は『膝の押し出し』です。
言葉からはちょっとイメージしにくいかしら?
これも全身に響きます。
最初に動かすのは膝ですが、腰や肩も背中もかなり軽くなりますよ。
今日もまず仰向けに寝てください。
目を閉じた方が感覚がとらえやすいですよ。
次に両膝を楽に立てて下さい。
立てる角度は自然と立ったときの角度でOK。
足と足の間の幅は、目安としては肩幅くらいです。
両手は体の両わきに、肘を伸ばした状態でこれまた楽に置きます。
手の平は上に向けて下さいね。
✨セット完了です。
ここから片足ずつ、ゆっくりと足腰を動かしていきますよ。
動かす時は、無理のない範囲内でやって下さいね。
やり方を説明します。
両方の足の裏はマットにつけたまま、どちらか一方の膝(今は左ということで説明します)を、マットに対して平行に足元方向にじわーっと動かします。
そうすると左の腰もじわっと押し出され、自然とマットから少し浮くような感じになると思います。
逆に、右の膝や腰は自然と引き寄せられるようになってきます。
ここで感じた感覚を覚えていて下さい。
左を押し出す感覚を味わったら、今度は右膝をじわーっと足元方向に押し出してみます。
やり方は左右同じです。
どうでしょう?
左を押し出した時と、右を押し出した時とでは感覚に違いはありましたか?
よくわからなかったら、力を抜いて、もう一度ゆっくりとやってみて下さい。
膝を押し出す時は、力を入れずに、内側の感覚を確かめるような気持ちでやってみると、感覚がとらえやすいです。
どちらの動作が心地よくできましたか?
心地よい方の動作を見つけたら、その動作をしながら、ゆっくりじわーっと体全体の感覚を味わいます。
数呼吸でもいいですし、味わいたければ数分でもOK。
味わいたいだけ、味わって下さい。
ちなみに反対側(心地よくない、または比較的心地よくない方)はやりません。
気持ちいい方だけをやります。
足腰だけでなく、もし感じられるようならば、連動して響いていく体のすみずみまでの感覚を味わってみましょう。
前回と同じで、より心地よくなるように、首や手や背中や肩や頭が……じわじわと動いていくならば、動くにまかせます。
今日も、参考までに私がどんな感じになったかを書きますね。
一人一人起きることは違うので、あなたと私が違っていてもモチロンそれは当たり前のことです。
やってみますねー( ´ ▽ ` )ノ
はい、こんな感じでした。
左膝を押し出す方が気持ちがよかったので、そちらを押し出しました。
じわーっと味わっていると、自然と頭が右に向いていき、右手が真横に開いて手のひらまでぐーっと指先の方向に伸びていきました。
左の腕は反対に内巻きになっていき、左の肩が背中ごとマットから徐々に上がっていき、右と左の肩甲骨が反対方向にわずかに回転していきました。
しばらく味わうと、今度はお腹がなんとも言われぬ気持ちよさにホカホカぬくもっていきました。
幸せな感覚です。
お腹のあたたかさが全身に広がるのをしばし味わい…………脱力…………
今日の私の場合、慣れぬスマホで長文を書いていることで起きている強ばりを、全身でほどいていたような感じがしました(笑)
前回の『膝倒し』もそうですが、味わいたいだけ味わったあとは、全身脱力でしばらくポケーっとしていて下さい。
ほどけ、巡り、調和していく作業が、しばらくの間続いていってくれます。
今日はこれまでです☺️
次回は基本の操体法、その三です。
お楽しみに!
Posted by そ ら at
20:12
2020年04月20日
操体法その一

おうち整体、第六回目。
今日は操体法その一と題してお送りします。
操体法というのは、一口に言ったら、「体が喜ぶような体のありかたにあるならば、自ずと健やかさはその身に帰ってくる」という考え方です。
私は操体法を、別の時期に二人の先生に師事して勉強しました。
「そら」でときおり使う、足趾の操法はお二人目の先生から学びました。
最初に操体法を知ったのは、開業する前のことでした。
開業予定を目前にキーンベック病という骨が壊死していく病気になった時です。
そこからの回復過程の中で出会いました。
セラピストとしてやっていくことをあきらめられずに苦悶していた私に、「だったらあなた、操体法を勉強しなさいよ」と言ってくださった鍼灸師(ホメオパスでもある)の先生が、操体法を教えて下さいました。
術者の力を使わずに、人々の健康をサポートしていくことができる。
操体法がそういったものだからこその、このセリフでした。
そして操体法のよいところは、要領さえつかめば皆さんが自宅で行えるというところにもあります。
健やかさの鍵は、それぞれみんな自分の中にある。
それを知るきっかけとなるメソッドのうちの一つが、操体法だと私は思っています。
現在「操体法」と名乗って施術をしている先生はたくさんいらっしゃいます。
それぞれに独自の進化をしているので、内容には違いがあります。
「そら」でも初期から使っていますが、ずいぶんと自分なりのメソッドが生まれてきました。
今日皆さんに紹介するのは、基本の操体です。
やりかたには私のアレンジが入っています。
今日から三日かけて、シンプルな三つの操体法をお伝えしますね
今日やるのは、膝倒しと呼んでいるものです。
「そら」でやったことのある方も多いはず。
それのセルフバージョンです。
全身がほぐれて、バランスが取り戻されるのをサポートしてくれる操体です。
血流もよくなり、呼吸も楽になります。
=そうなると免疫力アップにもつながってきます
では、やってみましょう!
まずはリラックスできる状態で、仰向けに寝ます。
目は閉じた方が体の感覚がとらえやすいですよ。
両膝を楽な角度に立てて、両手は体の両側に、これまた楽な角度で置きます。
手の平は上に向けて下さいね。
これでセット完了です。
そうしたら、立てた両膝をゆっくりと左右に倒して下さい。
無理はせず、楽に動ける範囲内で動いて下さい。
右と左、倒した時の感覚に違いはありましたか?
どちらが心地よく倒せたでしょうか?
わかりづらかったら、力を抜いて、もっと動きをゆっくりにしてみて下さい。
左右のどちらか、いい感覚の方が見つけられたら、そちらに膝を倒します。
同時に顔は倒した膝の反対側に向けます。
膝が倒れている側の手の平だけ、下向きにして下さい。
今あなたの体はどうなっているでしょうか?
膝を倒したのと反対の方向に首と上半身がねじれていると思います。
洗った布巾をしぼっているような感じですね。
さて、今からしばらくこの体勢で体の感覚を味わうのですが、その時に意識してほしいことがあります。
それは、自分の体の操作を「一番気持ちのいいようにやる」ということです。
倒した膝の角度も、横に向けた首の角度も、手のひらのひっくり返り具合もです。
それぞれをゆーっくりと動かしていくと、今のあなたが一番気持ちのよい場所が見つかると思います。
気持ちのよい場所は、マックス行った場所とはまた違います。
それだとストレッチになってしまいます。
今やっているのは、体を感じて、体とやりとりをするワークです。
早く動いたり、力がこもっていたり、考え事をしながらやっていると、体の感覚は受け取りにくくなります。
逆に身の内が静まって、体の力が抜けてくると、繊細な感覚が伝わってきます。
一番心地よい場所で、ゆったりとした呼吸と共に、しばらく味わってみて下さい。
時間は区切りません。
ゆっくり三呼吸くらいでもいいですし、気持ちがよいのならば数分に渡ってもかまいません。
私もやってみますね。
……スマホから離れて、ひととき味わってきました。
ふあ~~~…\( ̄0 ̄)/
今やった時の私の体のありかたを書きますね。
あー、そんな感じでいいんだなー、という参考になるかもしれません。
私が味わった一番気持ちのいい感じは…
膝は60°くらいに曲げられていて、左に10°傾いたくらい。
首は右に60°くらい。
右腕は手のひら上向きで70°くらい。
左腕は手のひら下向きで90°くらい。
じわーっと味わうちに、勝手に右こめかみの後ろ辺りがマットにわずかに押しつけられ、左の腕が肩のところから内側にゆっくり巻いてきました。
右腕は全体的に床に押しつけられ、肘から下が指先方向に心なしか伸びつつ、手首はわずかに反ってきました。
背中はねじれて左の肩甲骨が浮き、右の肩甲骨がマットに押しつけられてきました。
しばらく味わっていましたが…
いやぁ、気持ちいいのなんのって。
私の体の状態を書きましたが、まねをして下さいということでは全然ないですよ☝️
心地よく動いていくと、連動して動きが自然と生まれてくる。
その動きもまた味わいつつ、体にまかせていくのだということを伝えたかったんです。
自然と動いていくものは、そのままにまかせて下さい。
逆に、(私は肩がこってるから、こう捻ったら効くはず)みたいには決してやらないで下さい。
頭を使わずに、体の感覚にまかせるのがコツです。
最初に膝倒しや首や腕手の気持ちよいありかたを見つけましたよね。
そこを始まりとして、全身が連動していくのを妨げずに味わうというのが、このメソッドの醍醐味です。
つまり、最初の動作は後に続く連動が生まれるための呼び水のようなものでもあったというわけです。
どうでしょう?
あなたの心地よさ、味わうことはできましたか?
今は全身に連動が生まれなくても大丈夫。
それでも体にはちゃんと響きは伝わっています。
呼吸が楽になったり
体が温かくなったり
あくびが出てきた人もいるかな?
体表に風が吹くような感覚のこともありますよ。
体は百人がいたら百通りあります。
同じ体なんかありません。
だから、こうして同じようにやっていたとしても、みんな違う動き、違う感覚が生まれてくるのです。
とかく人は、頭で判断しようとすると間違ってしまうことがあります。
けれど、体は間違えません。
あなたがあなたの体を信頼することができたなら、体はもっと居心地よくなれます。
それはひいては『自分が居心地よくなる』ということなのだと、私は思っています。
明日は基本の操体法その二です。
それではまた!
Posted by そ ら at
15:52
2020年04月18日
呼吸法について

おうち整体、第五回目。
今日は呼吸法についてお話します。
最近のブログを読んで下さっていた方の中には、呼吸って大切なんだなーということが、なんとなく伝わって来ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなんです。
心地よく呼吸ができるということは、その人の生きる力を育んでくれることと言っても過言ではないのです。
もちろん例外もあります。
あまりに心や体が苦しい時、人は無意識に呼吸の振幅をせばめて自分を守ることがあります。
呼吸が豊かだと、心の感受性も体の感受性もアップしてしまうからです。
なので、意識しなくても私たちは呼吸を浅くしてわざと感覚を鈍麻させます。
これ以上感じたくないからです。
一時的ならば、それでいいんです。
今をなんとかしのぐためには必要なことがあります。
けれど、浅い呼吸が慢性的になってしまうと、今を乗り越える力自体がとぼしくなってきてしまいます
そんな時は呼吸法をやってみるのも、一つの手です。
自然な回復をうながしてくれるサポートになると思います✨
呼吸法をお教えする時、よくお客さんに聞かれることがあります。
鼻を使うか、口を使うかです。
まず息を吸う時ですが、これは迷わず鼻をおすすめします!
鼻には口と違って優秀なフィルター機能があります。
外から入ってくるものの中には、入ってきて欲しくないものも色々あります。
それらをある程度ブロックすることができるんです。
また、冷たい空気を温めて体の中に取り入れる機能もあります。
口からですと、もろに冷たさが体に入ります。
走ったあとに口を開けてハーハーと呼吸をするのには、クールダウンの意味合いもあるように思います。
さらに鼻での呼吸は、脳のクールダウンにも役立ちます。
これは口呼吸ではできません。
仕事や勉強をやり続けていたり、ずっと考え事をしていたりすると、脳はだんたんとヒートしてきてしまいます。
そんな時、リラックスした鼻呼吸が脳をクールダウンしてくれるんです
そんなわけで、吸う時は鼻。
そう覚えていて下さいね。
次に吐く時です。
これには諸説あります。
口がいいと言う人もいれば、鼻がいいと言う人もいます。
私は、自分がリラックスしてできたら、どちらでもいいと思っています。
ただ、たくさんのお客さんと接してきた経験から言うと、口のほうがいい場合が多いように思います。
なぜか?
その理由は、顎や口回りの筋肉の緊張の強い方が多いというところから来ています。
顎や口回りの緊張が強い時は、こめかみ辺りやその両側(側頭筋)も緊張しています。
その状態の方が口を閉じたまま鼻から息を吐いていると、口元やお顔の緊張が解除されないままで呼吸法をしていることになり、なかなかリラックスすることができなかったりします。
逆に口から息を吐くとなると自然と口元はゆるまるわけで、そうするとリラックスもしやすくなるというわけです☝️
加えて、鼻から入ったものが口から出ていくことで内側で巡る感覚も確かにあるので、それを考えても口から吐くほうがいいかもしれません。
ただ、心地よさの感覚はそれぞれなので、口元をゆるめて鼻から吐くのが心地よいならば、それでOKだと思います。
さて、次にオススメの呼吸法です。
おうち整体第二回目で、肋骨に触れながら呼吸をするのがありましたよね。
あれ、オススメです☺️
仰向けで寝て、両膝の下にクッションを入れてやるとリラックスしやすいですよ。
あの時も書きましたが、肺や肋骨のありかたを解剖学的に理解して、イメージしながらやるのが、ミソです。
解剖学的というと難しそうですが、今はスマホで検索したら画像はすぐ出てくるので、肺や肋骨の画像を眺めながら自分の体に置き換えてイメージしてみればいいだけです。
呼吸をすることで、肺が鎖骨のあたりまで広がること。
脇のほうまで広がること。
背中のほうまで広がること。
それらを肋骨の動きと共に感じられたら、きっといつもより楽に広々と呼吸ができるようになっていると思います。
次にオススメするのは、『スダルシャンクリヤ呼吸』です。
1980年代に考案され、今も人気(一部の人々に?)の呼吸法です。
私も数ヶ月前から始めてみたんですが、これがなかなかいい✨
体も頭も、そして心もすっきりします。
よくお客さんを迎える前にやっています。
詳しく知りたい方は『スダルシャンクリヤ呼吸』で検索してみて下さい。
やり方の載っているものが見つかると思います。
これのどこがいいかと言ったら、副交感神経と交感神経の両方にアクセスすることができるというところです。
たいがいの呼吸法は、先に紹介したような副交感神経を優位にするほうの働きを持っています。
副交感神経優位は、簡単に言ったらリラックスしている時の自律神経の状態です。
常日頃、忙しく暮らしている(交感神経優位の状態)と、私たちにはリラックスすることが必要になってきます。
なので副交感神経優位になる呼吸法が、自ずと多くなります。
けれど、なにも副交感神経が働くばかりがよくて、交感神経が働くのが悪いというわけでは決してありません。
要はバランスです。
気持ちがダレてやる気が起きずにいるような時には、交感神経のスイッチを押すことも大切になってきます。
その点、スダルシャンクリヤ呼吸はその両方にアクセスして中和された状態になることができるので、だからオススメなわけです☝️
ざっくりやり方をお話しますと、まずゆったりした呼吸をしばらく続け、次に鼻から勢いよく早い呼吸を繰り返します。
最後に声を出しながらの呼吸をします。
この、勢いよく鼻から吸ったり吐いたりするやり方は、私の大好きなオステオパシーの(心の)師であるドクターフルフォードも毎朝施術前にやっていたという呼吸法です。
『いのちの輝き』という本の中で「ピストン呼吸」と名づけて紹介されていました。
その本の中で紹介されていたエクササイズでも、ピストン呼吸の前にはゆったりとした呼吸をやっていました。
1994年が初版の本(エクササイズはその10年ほど前に考案されたそう)ですが、本の内容はもちろんのこと、エクササイズも今現代にも役立つ素晴らしいものなので、興味のある方は読んでみたらいいと思います。
さて、今日はひとしきり呼吸法のお話をさせてもらいました。
必要だなーと感じた方も、面白そうだなーと思った方も、目下必要は感じてないけどちょっと気になった方も、どうぞ試しにやってみて下さい。
要領を得るまではピンとこない場合もありますが、続けてみたら身の内に新たな発見があるかもしれません。
明日はブログをお休みします。
それではまた来週!
Posted by そ ら at
15:29
2020年04月17日
首がまわらない!

おうち整体、第四回目。
今日は強ばってしまった首のゆるめかたをお話します。
体に関する慣用句って、色々ありますよね。
腹が立つ… 腰が引く… 肩の荷が重い… 顎が出る…
まだまだ山ほどあります。
首がまわらない!
なんていうのもあります。
色んな問題がありすぎて、身動きもならないような状態の時に使いますが、このような時は、実際に首が固まってしまって回らなくなっているものです。
不安や緊張、せわしさは、私たちの身を硬くしてしまいます。
首も、もちろん全身とのつながりの中で硬くなります。
特に肩や背中、頭や顔、腕や手の緊張が首に大きく響いてきます。
実は、おうち整体第二回目の肋骨と肺の時にやったエクササイズで、首の硬さもかなりやわらぎます。
首の筋肉には呼吸に関係するものが複数あります。
つまり、呼吸のありかたによって硬くもなり、しなやかにもなるというわけです。
では、どんな呼吸で硬くなり、どんな呼吸でしなやかになると思いますか?
硬くなるのは、浅い呼吸や吸う方がメインの呼吸です。
吸う方がほとんどになってしまっているのが、過呼吸の状態です。
首についている呼吸に関係する筋肉は、首の前面や側面にあります。
胸骨(胸の真ん中をたてに走る骨)や鎖骨、第一肋骨や第二肋骨につながっています。
肋骨と肺の話を読んで下さった方は、なるほど~と思ったのではありませんか?
そして、息を吸うときにこれらの筋肉は収縮し、吐く時に弛緩します。
なので肋骨と肺のエクササイズでやったように、ていねいに気持ちよく吐くことを意識して、吐ききったら自然に入る分だけを受けとるような呼吸をゆったりとするだけで、首ほやわらいでくるのです。
今度は首の後ろ側の筋肉の話をします。
首がこるという時、ここをわしづかみしたくなる感覚を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そんな時は後頭部まで固まった感覚になっていることも多いものです。
こうなっている時は、だいたいにおいて首や顔が前に出た姿勢になっています。
立って歩いている時にはそうでもない人でも、長らく座り仕事をしていると、知らず知らずのうちに首や顔が前に行ってしまうことはよくあることです。
頭の重さは、体重の約1/10といわれています。
50キロの人ならば5キロ。
5キロの米って重たいですよね
ここで、ちょっとイメージをしてもらいたいと思います。
茹でたじゃがいもを竹串に刺して、その端っこを二本の指で持つイメージです。
まっすぐに竹串を立てたら、なんということなくじゃがいもを支えることができますよね。
バランスがとれていれば楽勝です。
では、今度はその竹串をだんだんナナメに傾けていってください。
どうですか?
じゃがいもの重さはどう感じられますか?
つかんでいる指の負担はどうでしょう。
難儀ですよねえ。
じゃがいもが重く感じます。
竹串にも負担がかかっているのは容易に想像ができます。
この、指や竹串が、顔が前に出ている時の肩や背中、そして首の状態です。
ヤバいですね!
さらに言うと、顔や首が前に出ている時には、背中も丸くなっていることがほとんどです。
すると胸も狭くなってしまっています。
そうです。
呼吸も浅くなっているということです。
これで、首の後ろも前も横も硬くなる条件がそろいました。
いわゆる首がかたまってしまった状態です。
根をつめて長時間デスクワークを続けた時や、スマホやPCを眺め続けた時に、そんなふうに首が硬くなってしまったことはありませんか?
再び、竹串とじゃがいもを思い出して下さい。
ナナメで支え続けるのがツラくなったなら、いったいどうしたらいいでしょう?
じゃがいもを放り投げちゃう?
いやいや、それはまずいでしょ。
だって、この場合じゃがいもは頭ですから(笑)
そう。
竹串を立てるんです
そうしたら楽になれます。
では、今からそれを自分の首でやってみましょう!
まずは今の首の動きをチェックします。
上と下、右と左に動かしてみましょう。
無理はしないで下さいね☝️
動ける範囲や、痛みがあるならばその感覚も覚えていて下さい。
竹串を立てるのと同じことを自分の首にやる…?
かんたんです。
顎を引くだけです✨
立ってでも座ってでもいいですよ。
まずは肩の力を抜いて、顔を正面に向けて顎をゆっくり引いていって下さい。
後頭部が後ろに移動する感じです。
気持ちよくできる範囲でやって下さいね。
首だけでなく、肩や鎖骨の上あたり、腕のほうにも響く感覚があるかもしれません。
そこにある感覚を味わって下さい。
顎をじわーっと引いたら、そのままゆっくり二呼吸します。
そして三呼吸目の吐く息で首の力をふぅっと抜きます。
二~三呼吸休んだら、またじわーっと気持ちよく顎を引いていきます。
で、また三呼吸目の吐く息と共にふわぁっと首の力を抜きます。
これを、何回か繰り返して下さい。
顎を引いた時、顔が下や上を向かないように気をつけて下さいね。
あくまで正面です。
動作はゆっくり。気持ちよく呼吸を続けます。
これならば仕事や家事の合間にもできそうですね。
ただ、せわしいとうまくいかないので、これをやっている約3分間は他のことを考えなくてもいいことにしてあげたらいいと思います☺️
さあ、どうでしょう?
首はもとより、肩や頭も軽くなったように感じられませんか?
これをやると「目が開いた!」というお客さんも時々います✨
今のは座位や立位でできるやりかたでしたが、寝転ぶことができる時ならば、仰向けでもできます。
やり方は基本同じ。
こっちの方が効果は大きいです\(^o^)/
まず、自分が枕無しでやるのがいいのか、バスタオルを畳んで挟むくらいがいいのか、枕を使うのがいいのかを、実際に少しやってみてから決めて下さい。
選択の基準は、やっている時やそのあとに、どの状態の時が一番心地よいか、です。
背中が丸くなって固まっている人は、いきなり枕無しでやると危険です。
また、続けるうちに体は変わっていくので、最初のセッティングがしっくりこなくなったら再度どれがいいか試し比べて下さいね。
さて、セッティングもできたところで、仰向けバージョンやってみましょう。
さっきと違って今度は仰向けで寝ているので、顎を引くということは後頭部をベッド(枕や、バスタオルを畳んだもの)に押しつけるということになります。
やり方は変わりませんが、意識が「後頭部を押しつける」になるので、こちらのほうが感覚を捉えやすくて、やりやすいかもしれません。
注意すべきは、必ず顎を引いた状態で後頭部を押しつけること。
顎が上がった状態でやると、首を痛めてしまうので気をつけて下さい。
呼吸やタイミングは座位、立位のものと同じです。
仰向けの場合は、後頭部を押しつけていると、同時に尾てい骨のあたりが押しつけられるのが感じられるかもしれません。
意識して尾てい骨を押しつけようとはせずに、そこにある感覚を、そのままに味わってみて下さい。
よりリラックスできると思います。
しばらくの間、優しい圧で押したり抜いたりを繰り返したら(満足したら)しばらくは寝たままポケーっとしていて下さい。
そのまま眠っちゃっても、もちろんOK
首肩頭やその周辺の強ばりがゆるんだら、眠りの質も上がりますよー
今日はこれでおしまいです☺️
それではまた!
Posted by そ ら at
17:37