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2020年04月20日

操体法その一




おうち整体、第六回目。
今日は操体法その一と題してお送りします。



操体法というのは、一口に言ったら、「体が喜ぶような体のありかたにあるならば、自ずと健やかさはその身に帰ってくる」という考え方です。







私は操体法を、別の時期に二人の先生に師事して勉強しました。
「そら」でときおり使う、足趾の操法はお二人目の先生から学びました。







最初に操体法を知ったのは、開業する前のことでした。
開業予定を目前にキーンベック病という骨が壊死していく病気になった時です。
そこからの回復過程の中で出会いました。



セラピストとしてやっていくことをあきらめられずに苦悶していた私に、「だったらあなた、操体法を勉強しなさいよ」と言ってくださった鍼灸師(ホメオパスでもある)の先生が、操体法を教えて下さいました。




術者の力を使わずに、人々の健康をサポートしていくことができる。
操体法がそういったものだからこその、このセリフでした。



そして操体法のよいところは、要領さえつかめば皆さんが自宅で行えるというところにもあります。



健やかさの鍵は、それぞれみんな自分の中にある。
それを知るきっかけとなるメソッドのうちの一つが、操体法だと私は思っています。







現在「操体法」と名乗って施術をしている先生はたくさんいらっしゃいます。
それぞれに独自の進化をしているので、内容には違いがあります。



「そら」でも初期から使っていますが、ずいぶんと自分なりのメソッドが生まれてきました。



今日皆さんに紹介するのは、基本の操体です。
やりかたには私のアレンジが入っています。




今日から三日かけて、シンプルな三つの操体法をお伝えしますね







今日やるのは、膝倒しと呼んでいるものです。
「そら」でやったことのある方も多いはず。
それのセルフバージョンです。



全身がほぐれて、バランスが取り戻されるのをサポートしてくれる操体です。
血流もよくなり、呼吸も楽になります。
=そうなると免疫力アップにもつながってきます







では、やってみましょう!



まずはリラックスできる状態で、仰向けに寝ます。
目は閉じた方が体の感覚がとらえやすいですよ。

両膝を楽な角度に立てて、両手は体の両側に、これまた楽な角度で置きます。
手の平は上に向けて下さいね。

これでセット完了です。

そうしたら、立てた両膝をゆっくりと左右に倒して下さい。
無理はせず、楽に動ける範囲内で動いて下さい。



右と左、倒した時の感覚に違いはありましたか?
どちらが心地よく倒せたでしょうか?



わかりづらかったら、力を抜いて、もっと動きをゆっくりにしてみて下さい。



左右のどちらか、いい感覚の方が見つけられたら、そちらに膝を倒します。
同時に顔は倒した膝の反対側に向けます。
膝が倒れている側の手の平だけ、下向きにして下さい。



今あなたの体はどうなっているでしょうか?



膝を倒したのと反対の方向に首と上半身がねじれていると思います。
洗った布巾をしぼっているような感じですね。






さて、今からしばらくこの体勢で体の感覚を味わうのですが、その時に意識してほしいことがあります。



それは、自分の体の操作を「一番気持ちのいいようにやる」ということです。



倒した膝の角度も、横に向けた首の角度も、手のひらのひっくり返り具合もです。



それぞれをゆーっくりと動かしていくと、今のあなたが一番気持ちのよい場所が見つかると思います。



気持ちのよい場所は、マックス行った場所とはまた違います。
それだとストレッチになってしまいます。







今やっているのは、体を感じて、体とやりとりをするワークです。



早く動いたり、力がこもっていたり、考え事をしながらやっていると、体の感覚は受け取りにくくなります。



逆に身の内が静まって、体の力が抜けてくると、繊細な感覚が伝わってきます。







一番心地よい場所で、ゆったりとした呼吸と共に、しばらく味わってみて下さい。




時間は区切りません。
ゆっくり三呼吸くらいでもいいですし、気持ちがよいのならば数分に渡ってもかまいません。







私もやってみますね。







……スマホから離れて、ひととき味わってきました。
ふあ~~~…\( ̄0 ̄)/







今やった時の私の体のありかたを書きますね。
あー、そんな感じでいいんだなー、という参考になるかもしれません。



私が味わった一番気持ちのいい感じは…
膝は60°くらいに曲げられていて、左に10°傾いたくらい。
首は右に60°くらい。
右腕は手のひら上向きで70°くらい。
左腕は手のひら下向きで90°くらい。

じわーっと味わうちに、勝手に右こめかみの後ろ辺りがマットにわずかに押しつけられ、左の腕が肩のところから内側にゆっくり巻いてきました。
右腕は全体的に床に押しつけられ、肘から下が指先方向に心なしか伸びつつ、手首はわずかに反ってきました。
背中はねじれて左の肩甲骨が浮き、右の肩甲骨がマットに押しつけられてきました。



しばらく味わっていましたが…
いやぁ、気持ちいいのなんのって。







私の体の状態を書きましたが、まねをして下さいということでは全然ないですよ☝️



心地よく動いていくと、連動して動きが自然と生まれてくる。
その動きもまた味わいつつ、体にまかせていくのだということを伝えたかったんです。




自然と動いていくものは、そのままにまかせて下さい。
逆に、(私は肩がこってるから、こう捻ったら効くはず)みたいには決してやらないで下さい。



頭を使わずに、体の感覚にまかせるのがコツです。



最初に膝倒しや首や腕手の気持ちよいありかたを見つけましたよね。
そこを始まりとして、全身が連動していくのを妨げずに味わうというのが、このメソッドの醍醐味です。



つまり、最初の動作は後に続く連動が生まれるための呼び水のようなものでもあったというわけです。







どうでしょう?
あなたの心地よさ、味わうことはできましたか?







今は全身に連動が生まれなくても大丈夫。
それでも体にはちゃんと響きは伝わっています。




呼吸が楽になったり
体が温かくなったり
あくびが出てきた人もいるかな?
体表に風が吹くような感覚のこともありますよ。







体は百人がいたら百通りあります。
同じ体なんかありません。
だから、こうして同じようにやっていたとしても、みんな違う動き、違う感覚が生まれてくるのです。



とかく人は、頭で判断しようとすると間違ってしまうことがあります。
けれど、体は間違えません。



あなたがあなたの体を信頼することができたなら、体はもっと居心地よくなれます。
それはひいては『自分が居心地よくなる』ということなのだと、私は思っています。







明日は基本の操体法その二です。
それではまた!

































































































































































Posted by そ ら at 15:52│Comments(0)
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