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2020年04月18日
呼吸法について
おうち整体、第五回目。
今日は呼吸法についてお話します。
最近のブログを読んで下さっていた方の中には、呼吸って大切なんだなーということが、なんとなく伝わって来ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなんです。
心地よく呼吸ができるということは、その人の生きる力を育んでくれることと言っても過言ではないのです。
もちろん例外もあります。
あまりに心や体が苦しい時、人は無意識に呼吸の振幅をせばめて自分を守ることがあります。
呼吸が豊かだと、心の感受性も体の感受性もアップしてしまうからです。
なので、意識しなくても私たちは呼吸を浅くしてわざと感覚を鈍麻させます。
これ以上感じたくないからです。
一時的ならば、それでいいんです。
今をなんとかしのぐためには必要なことがあります。
けれど、浅い呼吸が慢性的になってしまうと、今を乗り越える力自体がとぼしくなってきてしまいます
そんな時は呼吸法をやってみるのも、一つの手です。
自然な回復をうながしてくれるサポートになると思います✨
呼吸法をお教えする時、よくお客さんに聞かれることがあります。
鼻を使うか、口を使うかです。
まず息を吸う時ですが、これは迷わず鼻をおすすめします!
鼻には口と違って優秀なフィルター機能があります。
外から入ってくるものの中には、入ってきて欲しくないものも色々あります。
それらをある程度ブロックすることができるんです。
また、冷たい空気を温めて体の中に取り入れる機能もあります。
口からですと、もろに冷たさが体に入ります。
走ったあとに口を開けてハーハーと呼吸をするのには、クールダウンの意味合いもあるように思います。
さらに鼻での呼吸は、脳のクールダウンにも役立ちます。
これは口呼吸ではできません。
仕事や勉強をやり続けていたり、ずっと考え事をしていたりすると、脳はだんたんとヒートしてきてしまいます。
そんな時、リラックスした鼻呼吸が脳をクールダウンしてくれるんです
そんなわけで、吸う時は鼻。
そう覚えていて下さいね。
次に吐く時です。
これには諸説あります。
口がいいと言う人もいれば、鼻がいいと言う人もいます。
私は、自分がリラックスしてできたら、どちらでもいいと思っています。
ただ、たくさんのお客さんと接してきた経験から言うと、口のほうがいい場合が多いように思います。
なぜか?
その理由は、顎や口回りの筋肉の緊張の強い方が多いというところから来ています。
顎や口回りの緊張が強い時は、こめかみ辺りやその両側(側頭筋)も緊張しています。
その状態の方が口を閉じたまま鼻から息を吐いていると、口元やお顔の緊張が解除されないままで呼吸法をしていることになり、なかなかリラックスすることができなかったりします。
逆に口から息を吐くとなると自然と口元はゆるまるわけで、そうするとリラックスもしやすくなるというわけです☝️
加えて、鼻から入ったものが口から出ていくことで内側で巡る感覚も確かにあるので、それを考えても口から吐くほうがいいかもしれません。
ただ、心地よさの感覚はそれぞれなので、口元をゆるめて鼻から吐くのが心地よいならば、それでOKだと思います。
さて、次にオススメの呼吸法です。
おうち整体第二回目で、肋骨に触れながら呼吸をするのがありましたよね。
あれ、オススメです☺️
仰向けで寝て、両膝の下にクッションを入れてやるとリラックスしやすいですよ。
あの時も書きましたが、肺や肋骨のありかたを解剖学的に理解して、イメージしながらやるのが、ミソです。
解剖学的というと難しそうですが、今はスマホで検索したら画像はすぐ出てくるので、肺や肋骨の画像を眺めながら自分の体に置き換えてイメージしてみればいいだけです。
呼吸をすることで、肺が鎖骨のあたりまで広がること。
脇のほうまで広がること。
背中のほうまで広がること。
それらを肋骨の動きと共に感じられたら、きっといつもより楽に広々と呼吸ができるようになっていると思います。
次にオススメするのは、『スダルシャンクリヤ呼吸』です。
1980年代に考案され、今も人気(一部の人々に?)の呼吸法です。
私も数ヶ月前から始めてみたんですが、これがなかなかいい✨
体も頭も、そして心もすっきりします。
よくお客さんを迎える前にやっています。
詳しく知りたい方は『スダルシャンクリヤ呼吸』で検索してみて下さい。
やり方の載っているものが見つかると思います。
これのどこがいいかと言ったら、副交感神経と交感神経の両方にアクセスすることができるというところです。
たいがいの呼吸法は、先に紹介したような副交感神経を優位にするほうの働きを持っています。
副交感神経優位は、簡単に言ったらリラックスしている時の自律神経の状態です。
常日頃、忙しく暮らしている(交感神経優位の状態)と、私たちにはリラックスすることが必要になってきます。
なので副交感神経優位になる呼吸法が、自ずと多くなります。
けれど、なにも副交感神経が働くばかりがよくて、交感神経が働くのが悪いというわけでは決してありません。
要はバランスです。
気持ちがダレてやる気が起きずにいるような時には、交感神経のスイッチを押すことも大切になってきます。
その点、スダルシャンクリヤ呼吸はその両方にアクセスして中和された状態になることができるので、だからオススメなわけです☝️
ざっくりやり方をお話しますと、まずゆったりした呼吸をしばらく続け、次に鼻から勢いよく早い呼吸を繰り返します。
最後に声を出しながらの呼吸をします。
この、勢いよく鼻から吸ったり吐いたりするやり方は、私の大好きなオステオパシーの(心の)師であるドクターフルフォードも毎朝施術前にやっていたという呼吸法です。
『いのちの輝き』という本の中で「ピストン呼吸」と名づけて紹介されていました。
その本の中で紹介されていたエクササイズでも、ピストン呼吸の前にはゆったりとした呼吸をやっていました。
1994年が初版の本(エクササイズはその10年ほど前に考案されたそう)ですが、本の内容はもちろんのこと、エクササイズも今現代にも役立つ素晴らしいものなので、興味のある方は読んでみたらいいと思います。
さて、今日はひとしきり呼吸法のお話をさせてもらいました。
必要だなーと感じた方も、面白そうだなーと思った方も、目下必要は感じてないけどちょっと気になった方も、どうぞ試しにやってみて下さい。
要領を得るまではピンとこない場合もありますが、続けてみたら身の内に新たな発見があるかもしれません。
明日はブログをお休みします。
それではまた来週!
Posted by そ ら at 15:29│Comments(0)
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